Nodoka

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語のNodokaのレビュー・感想・評価

4.8
傑作でした
今という時代にでさえ残る偏見や差別。
それがもっと昔だったら生きていくことでさえもどれほど窮屈だったのか。
若草物語を通して知ることができました。

物語は今と7年前のシーンが交互に映し出されていくことで進んでいきます。
今では離れたところで暮らしている4人姉妹が7年前、楽しかったひととき。
どんな風に過ごしていたかを次女であるジョーの視点から語られます。

シアーシャ演じるジョーはどちらかと言えば男勝りな女の子で、一家が住む家の前に佇む豪邸の孫ローリーとどんどん知り合ったことでどんどん外に出ていきます。
まるで双子のようにローリーとジョーはいつでも一緒。
それをよく思っていないのが三女、フローレンス演じるエイミー。
眩しいくらいに楽しそうに振る舞う2人を見てしまったら、それは誰だって僻んでしまうだろう。
どこからどう見たってお似合いの2人。
自分が入る隙間なんてどこにもない。
フローレンスが送る羨望の視線の演技、窮屈そうに肩を小さくする姿がとても良かったです。

正直、どこを取っても素晴らしい作品でした。
あまりネタバレをしたくはないので言葉多くでは語ることが出来ませんが、あの時代に女性が生きていく、というのはどれだけ大変なのかを教えてもらいました。
その中にある恋だの愛だの翻弄されながらも強く生きていこうとする姉妹に胸が打たれました。

たくさんの人に見てもらいたい傑作です。

ティモシー大好きな私から言わせてもらうと、あのローリーというのはまんまティモシーみたいな子で、見ていて擽ったかったです。
ティモシーだけど画面に映ってるのは紛れもなくローリーであって、それを演じているのはティモシー...。
そして親友とも言ってもいいシアーシャとの再共演。
これだけで最高なのに、2人がずっとくっついて楽しそうにキャッキャしているシーンは癒し以外の何物でもありません。
とても素敵なシーンばかりで眼福でした。
Nodoka

Nodoka