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未知との遭遇 ファイナル・カット版のmasatoのレビュー・感想・評価

5.0
今はなき大阪梅田のOS劇場のシネラマの画面で見た覚えがある。僕のスピルバーグは『未知との遭遇』一択だ。

完全なる性善説とポジティブな思考に支えられた、いくぶん幼児性の強さは感じられるけれど、ここまで映画愛に満ちたSFもないだろう。思いつく限りのアイデアを詰め込んで、今流のVFXではなく、高度なトリック撮影であるSFXで、作品を作り込んでいく。

映画は夢だったなあ、と思い起こさせてくれる。

この作品には「オリジナル」「特別編」「ファイナルカット版」の3つの完成形がある。スピルバーグ自身は、当然のことながら「ファイナルカット版」を最終形としている。しかし、僕は円盤内部が映らない「オリジナル」がいちばん幼児性が高くて好きだ。スピルバーグらしいと思う。
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