おちゃか

峠 最後のサムライのおちゃかのレビュー・感想・評価

峠 最後のサムライ(2020年製作の映画)
4.1
評判悪いなぁ。
俺はそれほど最悪とは思わなかったけどな。まぁ河井継之助のことを全く知らない、戊辰戦争の流れをちゃんと理解できてない、というのもあるけど。
多少安っぽい戦闘シーンを多用しないと、リアリティが出せなかった、戦争だから戦闘シーンが必須、という苦労は垣間見える。でも、本質はそこではなく、国や故郷、そしていままでの家族の生き方を、自ら肯定するための闘いであり、それが有利不利を越えた人間の生き様だったことを描きたかったんだと思う。
幕末を知れば知るほど感じるのは、西南戦争もそうだけど、ひとは生き方としてどうするのか、ということを大切にするひとが多かったんじゃないかと思う。勝てる、勝てないという議論より、なにを護りたいのか、それは自分の命より大切なものがあったんだという、物事の価値観の話で、不器用なのはわかっているけど、そこを考えられる人間でありたいと思った。
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