わわう

ジョーカーのわわうのネタバレレビュー・内容・結末

ジョーカー(2019年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

今さらながら見ました。
実はバットマンシリーズを一つも見たことがなく…。この話のあと、ジョーカーとなったアーサーがどんだけの悪いことをしまくるのか(そしてそれにはきっと悪役としての魅力みたいのもあるんだろうということ)を私は知らないので、とりあえず観た直後はひたすら、悲しい話だったな……としょんぼりしながら帰った。

出会う人全てに悪意があって、いや少なくとも善意はなくて、普通、映画だったらこの辺りで良い人に出会って世の中最低なヤツもいるけど良い人だっているってなるのにな…早く良い人出てきてほしい…って思いながら見てた。もちろんこの後「ジョーカー」にならなければ話は続かないわけだけど、私はバットマンを知らないのでそう思った。

トークショーに出て、練習では自分を銃で撃って自殺?死ぬ真似?をしてたけど、本番ではそうせずに、世の中良い人だっているよ、みたいなことを言いかけてた司会者を食い気味で撃った。今さらそんな高みから言われたってもう遅いんだよね。ごめん…
捕まって連行されるときに事故ったパトカーから引きずり出されて、暴徒に「立て!立て!」と言われてそれに応える。ピエロのように。
なんかその時に、アーサーがかわいそうに思えて、(練習通りに自分を撃っていれば…)とか(ぶつけられて助け出されなければ…)みたいなアーサーの死を願うようなことをちょっと思ってしまった自分が嫌だった…。

悪いことをしたら初めて物事の中心になれた気がして、この人生は悲劇じゃない、喜劇だ、と言った辺りからのアーサーの輝きがすごかった。例の階段で踊るシーン、これがその!と思った。やってることはめちゃくちゃなんだけど、確かにいま彼は生き生きとしていて、それが嬉しいような、もっとそれを見ていたいような複雑な気持ちになった。

確かに彼は悪者だけど、ジョーカーを求めて、彼の悪事を喜んだ市民たちや、ジョーカーに便乗して市長?を殺した者、とかもいたわけで、ジョーカーだけが悪いわけじゃないよね…と思った。

バットマン見てみようかな…ってちょっと調べたけど、想像した以上にいっぱいありすぎてびっくりしちゃった。どれから見たらいいんだ笑
わわう

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