ジャンルとしてはサスペンス・ミステリーになるのだろうけど、まったく謎めいてはいなかった。
謎解き的なシーンはあるが、結局は子どもたちの不幸自慢が始まるだけ。ひとりひとりにフォーカスを当て、もっと深掘りしてくれればまだ共感の余地があったかもしれないが、口で『こんなことがありました』『私はとてもつらいです』と言うだけなので、どうしても浅く感じられてしまう。
そして、自分から話し出すくせに、『何も知らない(?)他人にこのつらさがわかるはずもないけど!』というスタンスの人間が一定数いるのが、なんかもう……。
まあ、思春期の子どもたちだと考えたら、ある意味リアルなのかな。
結局、問題はなにひとつ解決しなかったけど、綺麗事で終わってしまった。要は気の持ちようってこと、かな?
あらすじから期待する内容とあまりに乖離していてびっくりした。
予告編のような殺伐さもおどろおどろしさも、ほとんどない。