ざーさん

十二人の死にたい子どもたちのざーさんのレビュー・感想・評価

3.0
まさに、死にたい"子供たち"の話。

「大したことない」ことがこの映画の全てなのかな、と。


なんていうか、思春期によくある自我の主張の延長で、「自分で"選択"すること」に、強い意味を感じている子供たちだけど、

端からみたら、周りに流されて「死」の選択をしていて、

でも、周りが見えていないから、その選択を、「自分一人でやってやった」「世の中を欺いてやってやった」っていう類いの、誇りみたいなのを持っていて。


死ぬ間際になって、あんな解決策にもならないしょーもない話し合いをするだけで、少し周りが見えて、集会の中止を"選択"して、

その"選択"をしてやったというのが、当面の生きる力になるんだろーなって。


結局、大したことないことで、死を選んで、大したことない話し合いで中止を選んで、歳をまだ重ねていない子供たちにとっては、生と死の大したことないっていうのが、よく分かる映画だと思います。

三回開催してっていうのが、まさにそれを裏付けてるよね。


だから、話し合いが大したことないのはそーゆーストーリーでしかなくていいし、だけど、結果映画としては大したことない内容になってしまうのはどーしよーもない。