このレビューはネタバレを含みます
安定のインド映画。
上映時間は長いが、伝えたいテーマをちゃんと伝えつつもテンポ良く進むので見ていて飽きなかった。
最初は展開がガンガン飛ぶので理解するまで時間がかかったけど、ネタがわかってからはなるほど。
マジシャン兼医師でなのかと思ってたら実の兄弟だったとは。
マジックを使ってのバトルは見応えがあって好き。
マジシャンの弟が腕っぷし強いのはわかるが、医師の兄のマーランも強いのは笑った。
兄弟だけではなく父親もヴィジャイとは働き過ぎ笑
坊やと言われてローズミルクを飲む姿はかわいかった。
インド映画の良い所はロマンスシーンをだらだらとやらず、派手なダンスシーンですっ飛ばしてくれるところだと個人的に思ってるが、今回も例に漏れずで良かった。
娘が自動車にはねられてからの流れと、過去の母親の死産の場面はなかなか見てて辛かった。
ヴェトリの逮捕前の演説で語られてた赤子がネズミに噛まれて死亡したという内容、調べてみたら実際にあった事件だったので、インドの公立病院の現状にはゾッとする。
確かにその状況だと公立病院には行かずに私立病院に人は流れるだろうし、金を多く取ろうとする病院が出てきてもおかしくないよなぁ。
派手なアクションと映画映えするダンスシーンだけでなく、インドの医療問題という見応えのあるテーマでとても面白かった。
2024 142