黒い暴動の後にサラバ静寂を観た時にも思ったがにつくづく宇賀那監督の撮る映画の幅広さに驚かされる。
サラバ静寂であんな退廃的なディストピアを描いてた人がこんなふざけた映画を撮るのか。
ふざけたと言っても褒め言葉であり、上映後のトークショーで監督が仰っていたが、今のインディーズ界隈の邦画の流れ「予算がないから雰囲気映画を撮ろう」はしたくないという言葉通りに撮りたいことを撮る、という姿勢に脱帽である。
だが設定が面白いだけにもっと面白くなったのではないかと期待してしまう自分もいた。所々無理やり繋げた感もありつつCGがしょぼいのは監督の指示だったが、とすればもう少し一貫してふざけてもいいのではと思った。
しかし星村が月野の家に行った時のドアを何回も開け閉めするシーン、斎藤工が居酒屋で股間からビームを出すシーンはかなりお気に入りである。
