あもすけ

メランコリックのあもすけのネタバレレビュー・内容・結末

メランコリック(2018年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

松本くんが良すぎると思う。好きすぎると思う。和彦さんを取り巻く面々がとにかく素敵だし愛おしく、題材もちゃんとえげつないはずなのにどこか危機感が薄く、本当だったら即逃げたい状況でありながら和彦さんが喜びを感じるのもわかるというか、だって朝まで働いて外出た時のあの顔とか、私もあんな環境で働けたら、みたく思ってしまうくらいに働くことの気持ちよさとか生き甲斐みたいなものをちょっとこれは分かってしまう感じがして、だけどそんなわけあるかという仕事内容で、それでも最後まで観ても感じるのは何の仕事にも通ずるような感覚と、現実では見つけられないような理想の環境だった。それでとにかく、松本くんめっちゃ好き。笑われたくないのにやっぱり笑われて救われるし、だから笑いたいし、和彦さんが童貞弄ってマウント取りやがった瞬間ほんとムカつきながら笑ってしまったし、松本くんが和彦さんを弄り返しておちょくる感じも笑ったし、そのやりとりでふとした言葉を真剣に受け止める感じとか、理想像すぎてちょっと辛くなるくらい好きだった。和彦さんの主観の緩さが色んなところの見え方に影響しているのだと思えばいろいろ腑に落ちるし、ズレた感覚もスカしてるのでなくむしろ真剣さが浮いている方向で、みんな好きだった。うどん啜る松本くんに泣いた。
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