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響け!情熱のムリダンガムの作品紹介

響け!情熱のムリダンガムのあらすじ

不可触民ながら音楽の才能を持つ青年がムリダンガム(インドの打楽器)の修行に励むが、妨害にあって放浪の旅に出る。 A・R・ラフマーン(『スラムドッグ$ミリオネア』)が作曲を担当したインド音楽映画の傑作。

響け!情熱のムリダンガムの監督

響け!情熱のムリダンガムの出演者

原題
Sarvam Thaala Mayam/Madras Beats
製作年
2018年
製作国
インド
上映時間
132分
ジャンル
ドラマ音楽

『響け!情熱のムリダンガム』に投稿された感想・評価

インド伝統音楽の打楽器“ムリダンガム”奏者を志した太鼓職人の息子。そんな彼が直面する軋轢や困難を情熱で乗り越えていく。
タミルナードゥ州チェンナイに暮らす主人公ピーターのヒーローは、我らがタミルの“大将”ヴィジャイ!実は今作鑑賞直前に、現在開催中の「インド大映画祭」でヴィジャイ主演の作品を観てきたばかりで、「ヴィジャイ好きなの一緒じゃん!」って、もうピーターには親近感しかなかった!過去に鑑賞したヴィジャイ作品のフッテージがあったりして、冒頭からとにかくテンションが上がる!
今作を敢えてジャンル分けをするのなら、先日鑑賞した「シャンカラーバラナム」と同じ“芸道モノ”と言えるのでは。“芸道モノ”とは、パフォーミングアートに従事する芸術家の生き様を描く作品ジャンル。“芸道”なだけあって、演奏スキル的な部分はもちろん、“神に捧げる”音楽という性格もあり、古来から伝わる“型”の伝承も大事だし、何よりも奏者自身の信仰、カーストが物語を綴るうえで重要な要素となってくる。今作でもピーター自身ではどうにもならない出自(カースト)の問題や、師弟、兄弟弟子間の軋轢や絆など、しっかりと描かれている。インド伝統音楽という事で、ちょっと古めかしいものをイメージしがちだけど、今作ではちゃんと現代にアップデートされていて、その伝えたかっただろうメッセージは、よりパッションに満ちていた!
ヴィジャイもそうだったけど、ピーターの彼女役のアパルナー・バーラムラリも先日の「インド大映画祭」で鑑賞した「ただ空高く舞え-Soorarai Puttru」に出ていた役者さんで、間髪入れずにまたお会いできるなんて…状態。
ピーターは一時、師の元を離れざるを得なくなり、そこから自らの殻を破るために各地へ旅に出るのだが、そのロケーションが雄大で美しくて、またその各地でそれぞれの地元の音楽に触れ合う様子を見ていると、もう泣けてくる。
まさに
「世界はリズムで満ちている」
と言うべき情熱に溢れた素晴らしい作品。
「セッション」に「落下の王国」を無理やりくっつけたような、インド・チェンナイ発の音楽スポ根映画。

「ムリダンガム」というのは、インドの伝統的打楽器の名称。幾つかのレビューで「ムリガンダム」になっていたが、それモビルスーツだから。

加えて「響け! ユーフォニアム」みたいなタイトルで金管楽器女子高生萌えオタを釣ろうとしてるが、ほぼ100%、大量の暑苦しいオッサンが出てくるので、萌えオタは観ないほうがいい。

■最初に概要

ボリウッドスターの追っかけをしてた主人公ピーターが、ムリダンガムの魅力に取り憑かれ、伝説的ムリダンガム奏者になんとか弟子入りする話。

この作品の舞台となったチェンナイは南インドの東部に位置する都市。一度行ったことあるが、牛が路上を占拠しているようなこともなく、インドの中ではモダンで過ごしやすい都市という印象。それでもカーストや貧富の差は大きく存在し、この作品の主人公ピーターの実家は、ムリダンガムの楽器作りには携わるものの、演奏は出来ない低いカーストなのだ。そんな貧富の差の激しさは、貧困層の子どもたちが本物のピザを求めて奮闘する映画「ピザ!」などでも観ることが出来る。

チェンナイで印象的だったのは、新興宗教の瞑想施設オーロヴィルと、全長6kmとクッソ広いビーチ(マリーナ・ビーチ)と、毎日食べてた「ミールス」と呼ばれる定食料理。色んなカレーやスープ、野菜に囲まれたライスを手で混ぜて食べるの、すんごい楽しかった。

そして、この作品も、「ミールス」みたいに盛りだくさんな内容。

音楽! 踊り! アクション! 恋愛! 

……こんな感じで、モリモリの盛りだくさん。その割に上映時間も135分と長くない。

■俺の感想

最初から最後まで「なんじゃそれ!」って言いたくなる、ストーリー上の安易な点はあるのだが、それを補って余りあるパワーに圧倒される。

「怪我を治してもらっただけで恋に落ちる恋愛弱者の主人公」
とか
「『街中をパトロールしてんの?』ってくらい、偶然出会うヒロイン」
とか
「柱の陰からニヤリと笑って主人公を見つめる悪いやつ」
とか。

普段の俺なら、「もう令和ですよ!」と監督に進言したくなるくらいレトロな演出だけど、もう、そんな細かいことはどーでもいい。それぞれのキャラが立ちまくりで、ガチバトルみたいな展開が絶え間なく続いていき、スクリーンに釘付けにさせられる。

俺が特に好きなのが、主人公ピーターと、伝説的ムリダンガム奏者の師匠。

主人公ピーターは、冒頭に書いたように低いカーストの生まれだが、持ち前の真っ直ぐさと努力、情熱で、周りのみんなにも良い影響を与えていく。

対して師匠。高いカーストで伝統を重んじるキャラなのだが、頑固で厳格であるが故に、周囲と衝突し、時代に取り残されていく。ちなみに「指を大事にしたいので、他人と握手はしない」ってくらいストイックな師匠なので、AKB48には入れなそう。

「スラムドック・ミリオネア」でも知られるA.R.ラフマーンの音楽が素晴らしいのは書くまでもないが、特筆すべきは頻繁に差し込まれるムリダンガムの演奏シーン。主人公役の役者(A.R.ラフマーンの甥っ子らしい)は、この作品のために1年間ムリダンガムを練習して撮影に臨んだという。師匠も老齢とは思えないほどの見事な指さばき。

師匠役の方は惜しくも2021年に他界されているということだが、イングヴェイ・マルムスティーンみたいな指さばきは観てるだけで惚れてまう。俺もストゼロを切らした翌朝はこれくらい指がブルブル震えるが、楽器は弾けないもん。

■インド観光ビデオシーン

冒頭でも書いたように、後半、ほぼ脈絡なく20分くらい「落下の王国」みたいな「インド観光案内ビデオ」みたいになってるのも、ポイント。

「♪いつになったら身分の差は無くなるんだ~」

って結構悲惨な歌詞の歌を歌いながら、楽しそうに歌い踊って観光地めぐりしてるの、インド映画らしくてホント好き。砂漠から雪山、豪華絢爛なパレスや少数民族の村など、この20分間、なんの脈絡もないけど目の保養になった。

■クライマックスのよく分からない大団円感

クライマックスは絵に描いたようなヒール役が暗躍する中での、エリートムリダンガム奏者とのTV番組でのムリダンガム対決。

「『ムリダンガム対決』なんて誰が喜ぶねん」って思ってしまうのだが、これが無理やりすぎる演出で盛り上がる。最後は観客も視聴者も審査員も含めてノリノリで、なんか「ヘイ・ジュード」感あって最高だった。

ということで、「なんでこれシネコンでやらないの?」ってくらい面白かった。観終わったあと速攻で南インドカレー屋に走って余韻に浸ってしまいました。

俺の観た回は、元力士俳優の田代さんという方が出演のトークイベントがあった。田代さんは、この監督と、インドに力士が流れ着くというインド映画「SUMO」でご一緒したらしい。この作品がヒットすれば「SUMO」も日本で公開される可能性があるそうなので、ぜひヒットしてほしいと思ってます!

(おしまい)
桃龍

桃龍の感想・評価

3.5
日本での配給は、東京・荒川区の小さな南インド料理店「なんどり」の稲垣さんという個人。クラファンでお金を集め、名古屋にも舞台挨拶に来てるほどの情熱が凄い。こんど東京に行くときは絶対お店に寄ると決めた。

ムリダンガムとはインド独特の太鼓で、大スター・ヴィジャイの熱烈なファンがムリダンガムを学ぶために徒弟制度に挑む話。
リズムを求めてインド各地を旅する後半が興味ぶかい。

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