だいすま

薬の神じゃない!のだいすまのレビュー・感想・評価

薬の神じゃない!(2018年製作の映画)
3.8
中国では白血病薬が高価で、貧しい患者には辛い環境が続いていた。
借金で首が回らない主人公が、ひょんなことから安価な白血病薬をインドから密輸する。これが次第に売れ始め一財産築いた後、捕まる前に手を引くが、安価な薬が買えなくなった白血病の仲間が亡くなってしまう。
主人公の気持ちの変化から、人助けと今度は損してでも密輸を続け、結果警察に捕まるが患者からの感謝が耐えず、短い刑期で出所する頃には白血病薬も保険が支えるようになっていた。

実話という事だが、不謹慎な気持ちで始めた密輸が後に多くの患者を救う事になり、主人公の気持ちの移ろいも丁寧に描かれていてラストに向かうにつれて良さが伝わってくる作品だった。

日本でも白血病薬は高価と聞くが、どうでもいい無駄な出費は抑え、こうして病に苦しむ人々が救われる世の中になるといいな…と思う。
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