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ジェネレーション・ウェルスのXのレビュー・感想・評価

3.0
そもそも社会と経済の基本は物々交換なのだ。つまり、各々が何らかの価値を生産し社会に貢献することを前提として、自分が生み出した価値と他者が生み出した価値を交換することで必要なモノを入手する。これが社会の基本であり全てである。

しかし、モノ同士の交換だけでは不便である。交換相手と相互のニーズが合致しなければならないし交換する物量について合意するのも一苦労であろう。そこで、それ自体には何の価値もないがあらゆる物と定量的に交換できる共通の中間媒体を発明した。カネだ。自分が生産した価値を一旦カネに換金し、そのカネで他のモノと交換する。社会にカネが導入されたことで価値の交換は飛躍的に容易かつ公正となったが、社会の基本はあくまでも物々交換であり、その本質は普遍なのだ。

ところが、中にはこの本質を理解せず(あるいは理解しながらも)安く買い高く売れば何の生産もすることなく価値を詐取できるというシステム上の瑕疵を悪用し、自らは一切の価値を生産することなく他者が生産した価値を騙し取ることだけに執着する小賢しい人間がいる。株を短期で売買したり(彼らはこれを投資と呼んで美化するが無論それは欺瞞であり実際は投資ではない。投機だ)欲しくもないチケットや限定品を買ってはメルカリで転売したりする輩がこれだ。彼らはウンコにたかるハエのようにひとが生み出した価値に群がり掠め取るだけの寄生虫だが無知故に社会にも自身にもその認識がない。自覚も悪気もないからタチが悪い。自身では何の価値も生産せずひたすらに他人の価値を盗み取って消費するだけの社会のゴキブリだ。

10人いる村で1人ずつが1人分の米を作っていれば普通に食えるが5人が働きもせず転売の利鞘だけで一人前に飯を食っていればひもじいのは当たり前だ。それを不景気という。分かりきったことだが、相変わらず企業は真面目に働く社員の給料を上げることなく寿司屋で醤油を舐めるだけのYouTuberにせっせと大金を貢いでいる。

まったく… マジいー加減にしろっつーの
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