アメリカドリームや資本主義に溺れた人びとを25年に渡って追ったドキュメンタリー。登場人物の強烈さと生々しい本音が面白い！子育てよりも仕事を優先してきた監督と彼女の家族の話を時おり織り交ぜながら、監督自身も全てむき出して描いているところが素晴らしいかった。
登場人物は、ポルノスター、仕事中毒の投資家や実業家、ロックスターの息子、整形したバスの運転手、幼少期にビューティクイーンで優勝した子、高校時代に親のお金でパーティに明け暮れていたティーンたち、プライムローンに振舞わされたひとなどなど。この時代にお金を手にした人の紆余曲折ある人生が語れていく。
インタビューに登場する人たちのモチベーションは、共通してちやほやされたい、お金をもっと稼ぎたいということ。野心というのが曲者で、向き合い方を間違えると野心に食われて自我や道徳を忘れる。何に価値を見出すかは人それぞれだけど、自我や道徳を失うと、妬まれたり足を引っ張ってくる輩が現れるのも、また人生の不思議なところ。そんな人生の教訓を教えてくれるドキュメンタリー。見入ってしまった。
