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紅海リゾート -奇跡の救出計画-のバナバナのレビュー・感想・評価

3.8
日本に隠れキリシタンが居る様に、エチオピアにもユダヤ教をずっと信仰している人達が居た。
1980年代のエチオピアの大飢饉や政情不安により、実際にあったイスラエルによる救出作戦の映画化。

実際の作戦は、1984年にエチオピアから隣のスーダンの難民キャンプに入ってもらい、そこから救出したモーゼ作戦。
この時はスーダン政府にも協力してもらっていたが、スーダンといえばイスラム教の国。イスラエルを手伝っていることが他のイスラム諸国にバレて大パッシングを受けてしまったので、一時中断となってしまった。
そこで、アメリカのユダヤ人協会が当時のレーガン大統領に圧力を掛けたのか、翌年の1985年にはアメリカが空軍のC-1ヘラクレス輸送機を貸出す大プッシュをして、1日4500人を輸送できたという…。
(だから現地CIAも手伝ってたのね。納得)

タイトルの“紅海リゾート”とは何じゃろな?と思ったら、モサドが目くらましに一時的に本当にリゾートホテルを経営したんですね。
きっと映画の様に海からも脱出させていたのでしょう。
フィクションなのは、『アルゴ』の様に本作も、本当はスーダン軍からの銃撃はなかったのだろうと思います。

クリス・エヴァンスってキャプテン・アメリカのバカっぽい衣装が頭にこびりついて、私の中ではお笑い系のイメージが付いてしまっていたのだが「なんだ、普通の男前やん」と安心した様なガッカリした様な…w。

ヘイリー・ベネットって『Swallow/スワロウ』のイメージで、儚い系のカワイ子ちゃんと思っていたら、この女優さん35歳なの!? 見えんわ!
本作ではセクハラする奴は腕折っちゃうよ、とキレイな顔してかなりの最強女子でしたw。

結構、敵キャラ作ってハラハラさせてもらえたので、楽しかったです。
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