バナバナ

突然炎のごとくのバナバナのレビュー・感想・評価

突然炎のごとく(1961年製作の映画)
3.5
フランソワ・トリュフォー監督の作品、私は一つも観た事がなかったのだが、アマプラでデジタルリマスター版が観られる様になっていたので、初めて観ました。

オーストリア人の詩人ジュールとフランス人のジムは、パリのモンマルトルで知り合い、お互い文章を書く仕事で食べていきたいと思っていたので意気投合し、親友になる。
そこで知り合った、気まぐれで気位の高いカトリーヌをジュールとジムは好きになるが、ちょっとした行き違いでカトリーヌはジュールと結婚する。
第一次世界大戦後、それぞれ戦地から無事に戻ったジュールとジムだったが、ジュールにオーストリアの山荘に招待されたジムは衝撃の事実を知るのだった…という展開。

デジタルリマスター版なのでジャンヌ・モローの目尻の皺までくっきり見える。当時34歳の割には老けて見えるので驚いた。
私はてっきり、少しだけ出てきたマリー・デュボアが魔性の女になるのか?と思ったので…。

本作が公開されると、トリュフォーのもとに「カトリーヌはわたしです」という手紙が世界中から届いたそうだが、それだけ「私一人を見て!」という女性が多いのかな(汗)。
カトリーヌはジムの事が好きだったけど、当てこすりでジュールと結婚したと思っていたが、結局誰が相手でも満足することが出来ない女性なのだろう。
こういう女は同性からも嫌われるのだが…。

でもフランス人って、離婚していなくてもお互い浮気経験がある夫婦が統計で多いらしいので、よくぞ文学や映像にまとめてくれた、という感じだったのだろうか。
私にはよく分からんけど。

しかしジムは、ジュールに余計なことしやがって…と思ってそうだけどな。
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