なー

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇りのなーのレビュー・感想・評価

5.0
主人公パーティは勇者ではないのだが、絶対に剣と魔法の世界にはいる、こんな奴らが!という解像度の高さが小気味良い。
見終わった後振り返ると無駄なシーンが一切存在しなかったことに驚いた。どこを切り取っても「ああ、あのシーンか」としっかり印象に残っている。
アクションシーンのクオリティも高いが、何よりカメラワークが秀逸で、動物に変化しての逃走劇やダンジョンでのドラゴンとの戦闘、逃亡というような現実ではあり得ないシーンをダイナミックかつ見やすく映像化している。

細かく入る馬上の移動シーン等は尺としてはほとんどないようなものなのだが、そういった描写で旅情感や世界観の補強がされているし、ストーリー面でもちょっとした会話が後でしっかりと回収されていたりと、とにかく作りが丁寧で映画としての完成度が図抜けて高い。
成人が見ても大傑作なのだけれど、子供の時に是非触れて欲しい一作だと思う。その際は、その子にとってのファンタジーの原体験になり得るだろう。
なー

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