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殺したのは誰だのYAZのレビュー・感想・評価

殺したのは誰だ(1957年製作の映画)
3.5
中平康の観る

初老の自動車セールスマン栄吉は
妻に先立たれ仕事も若い同僚に出
し抜かれ身も心もボロボロ。
ある日、そんな同僚から命の危険と
裏返しの儲け話を持ち掛けられるが
の話

新藤兼人脚本
コンビ作数本観ましたけどこれは
ハマらずでした。
理不尽な社会から家族崩壊するドラマで
すがどちらにも寄り切れずボンヤリ

中平康初期作で日本でない空気の作品を
続けてる頃の一本。日本的ベタベタを
撮ってみたのかもしれないけど栄吉に
思い入れ出来ず家族との距離感も遠い様
で近い様でこちらもボンヤリで残念

息子小林旭、娘渡辺美佐子、行きつけの
飲み屋女将で深い関係の山根寿子と脇は
皆良くて山根寿子のヤサグレぶりは珍し
くデビュー間もない小林旭の醒めてる
けど父想いの感じもなかなか良いです

堕ちてく栄吉がたまに見せる弱気がハマ
れずなのか菅井一郎もっと強気で押しま
くる明治生まれの男なら良かったのにと
少し思う
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