シネマスカイウォーカー

アルテミスと妖精の身代金のシネマスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

アルテミスと妖精の身代金(2020年製作の映画)
3.0
ディズニー制作のSFファンタジー。

父を誘拐されたアルテミス少年は一家に代々伝わる地底に住む妖精やドワーフたちの知識を使い父を救うべく子供ながらに奮闘するという物語。

妖精やドワーフ、ゴブリンといったファンタジー要素にメカメカしいハードコアなSF要素がミックスされた最高ビジュアルに設定ではあるのだけれど何かこう盛り上がりに欠ける。

ディズニー制作のSFファンタジーで制作費もかなりかけて作られているであろう申し分無いクオリティのVFX、コリン・ファレルやジュディ・デンチといったキャスティングに監督はケネス・ブラナーというこれでもかと大作の条件が揃っているのにも関わらず....

決定的な何かが足りない映画だった。子役の演技も全然下手ではなく、取って付けたようなポリコレ描写も無いからこそこの物足りなさが何なのか気になる。

恐らくだが、少ない尺の中でこの手の作品のお馴染みの要素を詰め込み過ぎた結果に全て消化不良で終わってしまうからであると考えられる。結局ビジュアルだけで物語がどこに着地するのか全く見えてこない。
「結局この人たちはなんで争ってるの?」「何がそんなに世界の危機なの?」「この行動に出た意味は?」と言ったように説明されているようで説明されてない上に物語の緊張感や緊迫感が無い分「この後どうなっちゃうんだろう?」という気にもなれず、前のめりなって見れない、そんな風に感じてしまった。

別に酷い出来でもないが特段おもしろかった訳でもないそんな感じだった。