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WALKING MANのKUBOのレビュー・感想・評価

WALKING MAN(2019年製作の映画)
3.0
10月2本目の試写会は『WALKING MAN』。
主演野村周平、ラッパーのANARCHY初監督作品だ。

どもりで人と話すことが苦手なアトム(野村周平)が、ラップだとどもらずに言葉が出てくることに気付き、初めて夢を持ってラッパーを目指す物語。

今日の試写会には『TOKYO TRIBE』の時の縁で園子温監督が登壇。初監督のANARCHYさんを褒めていたが、確かに初監督作品としては映画というフォーマットでは過不足なくできている。

ただ、逆に言うと、監督ANARCHYという触れ込みから期待するものとしては小さくまとまり過ぎていたようにも思う。初監督作品なら、もっとインディーズのように尖がったところがあっても良かった。特に『惡の華』『宮本から君へ』といったぶち切れ映画を続けて見たあとだけに、余計におとなしく思えた。

主題歌はANARCHYが作って、野村周平への歌唱指導なども行なったと言うが、最後のステージシーンでもそれほど上手くは聞こえない。素朴さを残そうという演出かもしれないが、もっと感情を爆発させてカッコよくしても良かったんじゃないかな。

ちょっと辛めの評価ですが、ANARCHYさん、もう次回作の構想もあるそうで、次回はもっとぶち切れたヤツをお願いします!
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