ぽち

トリプル・スレットのぽちのレビュー・感想・評価

トリプル・スレット(2018年製作の映画)
3.0
有名アクションスターを3人使えば、3倍面白くなる・・・・ってことはおこらないって言うよい見本。

と言うか、3人それぞれに見せ場を用意しようとするあまり、脚本がグダグダになってしまい、本末転倒って言う作品だろう。

そして、3人そろってガチの格闘家であることがまたマイナスに働いてしまっていて残念。

キャラクターや役者としての魅力で売っているアクションスターだと、歳をとってもそれなりに楽しめるし、魅せかたもあるのだが、身体能力を売りにしている格闘家やスタントマン上がりだと、そこが劣化すると魅力も半減と言う、まるで美しさだけで売っている女優のようなことになってしまう。

イコはまだギリギリだが、トニー、タイガーそろって40半ばで、若い時のキレは無くなってきているのが悲しい。

ベタではあるが、各自が得意とする格闘技をもっと前面に出して、戦い方を変えて魅せたほうが良かったのではないだろうか。

それにしてもヒロインのキャラ設定がもう凄いことになっていて、ギャグとして成立しているのが笑える。そしてここまであり得ないキャラなのに全く立っていないってのは珍しい。

などと、ツッコミながら、ごった煮格闘技を楽しむ作品だろう。



余談。
ラスト付近。
ヒロインが、自分を囮にして悪者をおびき出そうって計画がもう支離滅裂。
そのアイディアに「それしかないな」って言うトニーに大笑い。

そして対決する両者ともお間抜けすぎ。今にも崩れそうな建物の中での対決。そのために昔の仲間を頼り武器を調達。

いやいや、武器なんか貰わずにダイナマイトでも手に入れて、前日夜に仕掛けて、敵が入ったら吹き飛ばせば一瞬で終わるでしょ。
ってのは、禁句かな?
ぽち

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