すずき

トリプル・スレットのすずきのレビュー・感想・評価

トリプル・スレット(2018年製作の映画)
3.3
トニー・ジャーと坊ちゃん刈りの中国人は傭兵の2人組。
人質救出部隊に森の中の収容所のガイドを頼まれたが、実は彼らはならず者傭兵部隊。
収容所を村ごと消し去り、彼らの仲間だけ救出して、口封じにトニージャーと坊ちゃん刈り諸共爆破する。
その時に恋人を殺されたイコ・ウワイスは、彼らに復讐を誓う。
一方、ならず者たちの次のターゲットは犯罪者撲滅の為に多額の寄付をした女富豪。
トニージャーと坊ちゃん刈りは成り行き上彼女を助け、イコウワイスはそんな彼らを仇敵への「撒き餌」として利用する…

アジア系アクション俳優3人が揃った作品。
「マッハ‼︎‼︎‼︎‼︎」のトニー・ジャーに、「ザ・レイド」のイコ・ウワイス、そしてキアヌ・リーブスと仲良しのよく知らない人タイガー・チェンの豪華?トリオ。
ムエタイ・シラット・クンフーとそれぞれのファイトスタイルが違うから、戦い方に個性あるアクションが魅力。
対する敵役にも、アジア人にボコられる事に定評のある、「次世代のヴァンダム」ことスコット・アドキンス!

ストーリーは昔ながらのアクション映画のような、結構無茶苦茶なノリ。
敵味方ともに脳筋なので、作戦やプランといったものがほぼない。

復讐の為に単独行動をするイコウワイスだけは、比較的あれこれ策を練って行動してるんだけど、如何せん劇中の彼は弱くてあんまり活躍しない…(泣)
こーゆーのって、主役級の3人の実力は同等にするべきじゃない?って思うけれど、イコは早々に坊ちゃん刈りの中国人に負けちゃう。
この映画ではナイフもあんまり使わないし、これがシラットだ!というアピールポイントが少し薄めだったのがイコ推しの私としては残念。

アクション的に良かったのは、実はよく知らない中国人タイガー・チェン。
クンフーの型を状況に応じて変化されて対応する戦い方が良かった。

しかし、動けるアジア人アクションスター3人集めたなら、もう少し格闘シーン欲しかったかな…。
見せ場はあるんだけど微妙に足りない、ちょっと惜しい作品。