ノノ

オオカミの家のノノのレビュー・感想・評価

オオカミの家(2018年製作の映画)
4.8
マリアとペドロとアナの体は崩れたり再生したりして同じ状態で止まることがない。動作がない瞬間にも身体中の粘土やテープが少しずつ動いていて息をしているような美しさ。彼らは粘土だけじゃなく壁や板に入り込み、自由自在に部屋を動き回る。シュヴァンクマイエルよりももっとイメージが直接表れているような大胆で荒々しい動き。
チリのコロニアディグニダから逃げた女とそれを追う教団からの使者オオカミ。重苦しい時代の禍々しさがそのまま反映されてる。映像もささやきもモノが動く音も全部気持ちいい。何度でも見たいな。
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