パラ

オオカミの家のパラのネタバレレビュー・内容・結末

オオカミの家(2018年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

映像とてもよかった。恐さと美しさが両立していた。
不安なときの心情を描いたような、夢に出てきそうなぐらい不気味でよかった。

オオカミ:コロニアの権力者 大人
マリア:コロニアの外からきた子供

マリアの動物を変身させる力は外の世界の知識や文化で、コロニアのしきたりや伝統を変えてしまう影響力を持つ力。
だからコロニアの大人たちは、マリアをコロニアに染めようとした。
嫌になったマリアは外の世界で自分を権力者にした国(家)を作ろうとした。
だけど、結局マリアもオオカミのように豚に厳しい規律を強いるようになる。
そして豚にコロニアのハチミツを与えたことで豚はコロニアに染まる。
マリアがハチミツを飲んだことがなかったことから、ハチミツはコロニアの文化や統一された思想のようなモノだと考える。
豚は反抗的になり、最終的にパワーバランスも逆転してしまう。
結果、マリアは嫌悪していたオオカミに助けを求めて、コロニアに戻る。

こんな感じかな。物語として描きたいことは割とわかりやすかった。とはいえ難しいな。

調べたらコロニアって実在したカルト集団なんですね。コロニアについて調べたら割と解釈変わった。
あの自分の無知を棚に上げて言わしてもらいますけど、予備知識が必要な映画ってそれもう娯楽と呼べるのか。
純粋に物語と映像で楽しませてこその映画なんじゃないか。
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