nattyan9

オオカミの家のnattyan9のレビュー・感想・評価

オオカミの家(2018年製作の映画)
3.5
ディグニダ・コロニア……
 
まさかの実話ベースの
実験映画……
(チリ) 
 
難解な現代美術の映画版のような……
 
「Junk head」や
「mad god」が好きだったので、
見たら……
 
難解……
 
でも、画と音がめちゃめちゃ好き
なのよなぁ……
難解なのも
少女のモノローグ、
多重人格ものっていう
解釈で見れば、
整合性のある演出なのよなぁ……
 
あと、止まることのない世界、
溶ける世界、
固定されない自己同一性、
(私は一体、誰なのか、
 これは、一体、何の話なのか?)
ってのも、斬新!
でも、
少女やカルトの子にとっては、
世界は混沌でしかないので、
そこの演出とも、マッチしてる……
 
加えて、
フィクションであることも
明示しないっていう……
気持ち悪ぅ……
 
「ミッド・サマー」の
アリ・アスター監督が
製作で入ったのも納得……
 
一番、気持ち悪かったのは、
虐待、拷問の楽園と呼ばれた
(しかも、親は洗脳を
 救済として誇りにしている……)
少女が脱出したのに、
また、それを
他人に繰り返すっていう……
 
底知れない闇の禍々しさ…… 
 
 
 
ps.
個人的には、好きだけど、
難解過ぎるので、
オススメは出来ない……
 
分裂症、スキゾフレニアの
内面絵日記のような、
74分の悪夢……
 
 
ps.
あー……
予想を越える嫌なもの見たー……
胃が気持ち悪い……
nattyan9

nattyan9