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オオカミの家の3のレビュー・感想・評価

オオカミの家(2018年製作の映画)
4.5
物も風も音も生き物の様だった

私が見ていないだけで左側にも世界はある.ではなくて、私が左側を見ると左側が存在する.私が感じるから世界が存在する、というような感覚で映像が進んでいった。
個人的な主観でのみ世界が存在するの極地。
義務教育の中言語など教わり培ってきた世界を見る目(輪郭の作り方)、ではなくて、自分で見つけ出す輪郭に頼る様な
(「僕が死ぬ時 世界も絶対に終わらないといけない」という自分が好きな歌詞がありますがその視線に近い)

チリの人の生活を想像してみる。前置きにあった、自然と共存していますという言葉。自然と共存すると余白の部分が多くこちら側に与えられると思う、木々の隙間の闇や、分からない音、そういったものを与えられると人は大きな脳みそに余白が生まれる。そのような世界なのかなと思った。
余白を埋めるために決まりが設けられ、洗脳や縛りが生まれ、そこからは逃れられない、生きるために逃れないのが人間なのかな
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