菓子味屋

ジョジョ・ラビットの菓子味屋のレビュー・感想・評価

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
4.0
さほど内容を知らずに軽い気持ちで視聴してしまった。

第二次世界大戦についての映画はたくさんあるし、その中でもナチズムやホロコーストの類のドイツにおける話は、どうしてもシリアスなタッチで、見る側のテンションをかなり選ぶ作品が多い印象だが、本作は戦下はリアルに、シナリオは現実にありそうなフィクションとコメディタッチで、他の戦争映画とは一線を画す見やすい仕上がりだと感じた。

ユダヤ人を子どもが匿う構図は、作品の肝で緊張感ある展開が見どころ。

それでも戦争が引き起こす悲劇は作中でも身近にあり、当時の異常性を追体験させられる。

エルサを演じたトーマシン・マッケンジーがとにかくかわいい。スカーレット・ヨハンソンも母とレジスタンス側?の難しい役回りを快演していて際立っていた。

ジョジョの妄想ヒトラーが作品全体のコミカルさを演出している。

ドイツについて、UKのビートルズやデビットボウイの名曲をドイツ語バージョンで挿入歌として使用し、そしてそれを戦勝国のアメリカが配給するという、なんというか、これも多様性?なのか、なんか不思議なかんじ…
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