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欲望の行方の小皿のレビュー・感想・評価

欲望の行方(2017年製作の映画)
3.8
好きな映画だ。こういう映画を見ると、ちょっとした場面でのコミュニケーションの取り方と言えばいいのか、日本人にはない自己と他者を隔てる垣根のようなものの感覚の違いを感じてしまう。いい意味でも、悪い意味でも。日本人には近すぎると思える距離感なのだが、裏を返せば、その距離感が許されるほどに超えてはいけないボーダーラインをいうものがちゃんとあるからかもしれない。それがなければ、この映画の物語も成り立ちはしない。それにしても原題 ”Whatever Happens” 「何が起ころうとも」が、邦題にすると『欲望の行方』になるんだろう。もっとエロティック路線の物語かと思っていたのだけど、見事に期待を裏切ってくれて、それでいてなお好きだと思えるのだから、やっぱりいい作品だと思えます。
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