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JK☆ROCKのKUBOのレビュー・感想・評価

JK☆ROCK(2019年製作の映画)
3.6
3月8本目の試写会は「JK☆ROCK」。

「JK☆ROCK」なんてタイトルだから、チャラい映画かと思っていたら、ラストでは感動してた! 熱い映画でした。

冒頭、主役の桜役のチヒロの個性に圧倒される。がさつだけどまっすぐ! 美人じゃないけど愛嬌はある。ちょっとフィギュアスケートの村上佳菜子みたいだ。

彼女を含む女子3人組は、実際に女子高生バンドとして活動してる「DROP DOLL」。実際に弾いてるから、演奏シーンはリアル!

監督が「仮面ライダーアギト」の六車監督だ、という先入観があるからというわけでもなく、「仮面ライダーゴースト」の山本涼介、「仮面ライダーアマゾンズ」の小林亮太が出演しているから、というわけでもなく、

諸々「ライダーっぽい」!

みんなが集まる喫茶店。そのマスターが西村雅彦。喫茶店の奥の扉を開けると、ライダーだったら秘密基地。本作は音楽映画だからスタジオがある!

メインキャストはほぼ無名の若手。演技はつたなくとも、フレッシュで体当たりだ! セリフは交代にほぼかぶることもなく、はっきり明るく。そういう演出も含めて、東映特撮風な空気なのだ。だから、こういう感じを許容することができる人向けかな〜なんて見始めたが…

余計なものを入れずにロックコンテストを目指す若者たちにフォーカスした脚本は、当初疑ったチャラい映画ではなく、どんどん熱くなっていき、ラストはロッキー並みのストレートなカタルシスをくれる。この終盤、青いけど熱くなるところまで含めて、良い意味でも「ライダーっぽい」んだ!

期待以上におもしろかった「JK☆ROCK」。ターゲットは学生だろうが、私のようにかつて音楽をやっていた大人たちにも、そこに特オタがかぶる人にはさらにオススメ!



*ただ惜しむらくは、コンテストで歌う主題歌が、どこかで聞いたことあるメロディだな〜、と思ってたら「ソラニン」と似てるって気がついちゃったこと。同じ音楽映画だけに残念だな〜。
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