朔

無垢なる証人の朔のネタバレレビュー・内容・結末

無垢なる証人(2019年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

自閉スペクトラム症であり証人のジウと容疑者を弁護する弁護士のスノの物語。

スノは容疑者を無実だと証明する為に、唯一の目撃者であるジウを法廷に立たせようとする。
ジウは、「被害者を殺す時に容疑者は笑ってた」と証言する。
そして、スノは言う。「笑ってるか恐れてるか見分けがつかない。自閉スペクトラム症であるジウに判断能力が無い」と。
私は「おまえ…見損なったぞ…そりゃ、何度もジウと仲良くしようとした挙句、この言い様。ジウを利用する為の行動だったのかよ。こいつ。お母さんも怒って当然やわ」って思いましたね。はい。
スノは、"効率主義で無駄なものは頑張っても無駄だしそれやならさっさと諦めようぜ。使えるものは使う。"という考え方だったね。
スノが1番、ジウのことを屈辱したし、自閉スペクトラム症に対しての偏見を出した。
でも、その過ちをスノが発言した直後に気付いたんだね。ジウとずっと関わってきた今までがあったから。

第1審は無罪になったけど、第2審でスノは自分が利になることよりもジウの為に動いた。
自閉スペクトラム症だからこそ出来る異常な程の記憶力をジウに話してもらう。これほど強い証人はおらんよ、、、、!
これは、ジウの「私は弁護士にはなれないと思う。でも、証人として立つことなら出来る。」と。ジウの能力を発揮する事も出来たし、被害者の無念を晴らすことも出来ただろう。

良かったねー。スノの無意識な偏見を正していく過程や、ジウの勇気を出していくシーンはとても良かったように思う。
ふつうにおもしろかった。
朔