キムカン

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイのキムカンのレビュー・感想・評価

4.3
三部作の一つ目の作品。原作の小説は、90年代末には執筆されており、ビジュアライズされるまでに20年を要しているが、全く古臭さはない。

冒頭の主人公ハサウェイ・ノアについては、ヒロイン、ギギとの掛け合いからして洗練されており、革命家としてのカリスマ性を有する人物像が十分すぎるほどに描き出されている。

アジア系の一見素朴にも見える主人公に垣間見える才覚や妖艶でいて幼さゆえの無邪気さを兼ね備えたヒロインなどといった主要な登場人物の魅力のみならず、戦闘シーンでは飛び散った火花が公園の装飾品を溶かす描写など、細部へのこだわりも本作品群の強みとして健在である。

また、本作の生みの親として位置づく作品「逆襲のシャア」の視聴者にもきちんと作品間の連続性が感じられる情報が口説くならないように程よく散りばめられていて、そこも楽しめる。

シリーズ第2部のサブタイトルは『サン オブ ブライト』とのこと。続きが非常に楽しみだ。
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