原作は、西加奈子の小説だが、アニメーションは、明石家さんま企画、大竹しのぶ声優(主人公)という元夫婦による共同作業が実現した作品。吉本興業制作ということもあり、声優陣も豪華だ。
上述の布陣であるから>>続きを読む
リアリティにかけるベタなサクセスストーリーと言ってしまえばそれまでかも知れない。
しかし、世代間の価値観の違いを描くために、コテコテのセールスおじさん2名がシリコンバレーに潜入するという設定が物語の>>続きを読む
文科省のメルマガ経由で本作品を知り、福岡のKBCシネマ1・2での上映を心待ちにしてきた。
やや期待し過ぎた感が残ってしまったのは、主人公ケヴィン校長の取り組みが管理職としての学校経営実践ではなく、教>>続きを読む
他のレビューにあったが、皮肉のセンスが光る作品だと思う。必要最低限の文字数で繰り出される憎まれ口が洒落ていて心地がいい。
黒人ピアニストと白人ドライバーという異色の組み合わせだけで、物語への展開に期待が募るが、これがまた実話にもとづくというのだから驚かされる。
対話を重ねる中で、人種差別や階層格差という2つの溝を乗り越>>続きを読む
過去に視聴。治安維持、社会不安、非行抑止等をテーマにした社会派の作品。とは言え、主人公の悪行ぶりとそこからの転落人生は、あまり気持ちの良いものではない。
登場人物の服装や舞台装置のセンスが素晴らしく>>続きを読む
ユダヤ人として差別を受けた哲学者ハンナ・アーレントがかの有名な「悪の凡庸さ」の発見に至る経緯を描く。
物語の後半、消極的ではあれユダヤ人の中にも差別や虐殺に加担した者がいたとするハンナの主張には、関>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ゲーム理論におけるナッシュ均衡という人口に膾炙した理論の提唱者である数学者ジョン・ナッシュと氏の闘病を献身的に支えた妻アリシアの半生を描いた作品。
最も印象的だったのは、氏の学術的功績がノーベル賞と>>続きを読む
三部作の一つ目の作品。原作の小説は、90年代末には執筆されており、ビジュアライズされるまでに20年を要しているが、全く古臭さはない。
冒頭の主人公ハサウェイ・ノアについては、ヒロイン、ギギとの掛け合>>続きを読む
地球の資源は、枯渇の一途を辿り、そこに留まることができるのは既得権益を持つ者やそれにあやかる者に絞られつつある。
そのような状況を憂い、また打破すべくネオ・ジオン軍を率いて立ち上がったシャア・アズナ>>続きを読む
戦いから女性や子供を除外しないところがいい。例え、屈強な戦士であったとしても、そこに精神的な強さが伴うかどうかは、戦いへの意味付け方次第だ。そこに愛を捧げようとする試みがガンダムなのかもしれない。
かなり前に視聴したので記憶は朧げだが、SF作品として倫理をテーマとしていた気がする。柔らかい世界観が良かった。
一見、画力の乏しさを感じるが、じっくり熟成された力作であることがよく分かる。気を衒っているだけのように見えて、ずしんと響く重低音のようなメッセージ性も感じ取れる。
ちょっと前面に出過ぎた「シンジくん」のおかげで作品の世界観が傾きかけた嫌いはある。
GANTZの問いかけにどう答えるか、を考える前に、星人との戦いを強制したことに対するGANTZの釈明が必要なのではと感じてしまった。異形の者であれ、その殺戮の対象にも一つの命と物語がある、といった主張>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
98年の作品で、その前年には、酒鬼薔薇聖斗と名乗る少年が快楽殺人を起こしている。
本広克行監督がこの事件をどう受容し、それが本作にどんな影響を与えたかは分からない。
しかし、作中の被疑者はやはり未>>続きを読む