あられ

The King and I 王様と私のあられのネタバレレビュー・内容・結末

The King and I 王様と私(2018年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

ロンドン講演を映画上映したもので、舞台と違って字幕付きなので置いてけぼりを食うこともなく、お得気分で見ることができました😊

ストーリーは知っているので、舞台としての”王様と私”を大いに楽しみました。映画より断然良かった。舞台の場面展開、拍手や笑い声も入っているので臨場感があり、歌や踊りはとても迫力がありました😊

渡辺謙さん、大沢たかおさんや他の出演者の演技がコミカルで和気藹々としていて、思わず笑ってしまうほど、会話もウィットに飛んでいて面白かったです。子供たちもとっても可愛らしかったです😆

自分より高い位置に頭があることを嫌がる王様から、幾度となく頭の位置が高いと注意され、やむをえず従い、姿勢を低くするアンナ...。コントみたいな2人のやりとりがめちゃウケました😆

劇中劇のアンクルトムの芝居は、踊りがシャムテイストにアレンジされていて、めちゃくちゃ見応えありました😊

“come”からの...王とアンナが“Shall We Dance?”に合わせて舞台全体を楽しそうに踊りまわるシーンも素敵でした😊



専制君主制のシャム王は、イギリス人の家庭教師アンナとは価値観の違いから反発し合っていたが、徐々にお互いを理解し、尊重しあえるようになっていく。それは次期王である王子にも影響を与え、彼の成長を促していった…。

専制君主に馴染んでないこともあって、国外で生まれ育った西洋人・アンナが人権無視の王の態度に、腹が立ったりショックを受けたりするのはすこぶる理解できます。絶対的権力を持つ王が、西洋文化を取り入れて変わろうとする姿は立派ですが、西洋文化が素晴らしく優れていて、東洋文化の伝統は原始的で野蛮だと見下し修正させようとするアンナの姿勢に、なんとも釈然としない気持ちも多少なりともありました。

西洋式の舞踏会で接待しないとシャムが進んだ国だと認めてもらえないという、傲慢な西洋人精神も悲しい気がします😭
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