あられ

ルパン三世 グッバイ・パートナーのあられのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

小林清志さん追悼⑪

TVスペシャルシリーズ第26弾

ルパンの世界が先進的になってますw 必要な物は全て作れる大型3Dプリンタ、スーパー量子コンピュータ、(チョーカー型のマイクロ爆弾と)腕時計やスマホへのペアリング設定、ドローン、ハッキング、仮想通貨、サイバーテロ、シンギュラリティ…。しかしながら、お決まりのシーンや前作のオマージュ、先の読めてしまうストーリー展開は相変わらずです😆

全体的にワクワクする内容が満載なのに、逆に詰め込みすぎて、話が全体に薄っぺらく微妙で中途半端になってしまったのが、もったいないと思いました😆


ルパンを逮捕できないのはルパンと共謀してるからだって、ネバダ州で逮捕されちゃう銭形警部がめちゃくちゃ哀れですが、甚だ面白い言いがかりだと妙に納得しちゃいましたw これまでもありましたが、ルパンと銭形警部が一時停戦して共闘します。そんなことするから…ww

今作の敵、ロイ・フォレストは、政治家でテレビ局のオーナーで元特殊部隊所属。次期大統領の椅子を狙っており、最新AI“エミルカ”にスーパー量子コンピュータをインストールさせ、世界の全システムをハッキングし、森羅万象全てを掌握し支配する。そのための起動の鍵である宝石“タイムクリスタル”をルパンに盗ませるため、銭形警部を逮捕させ出汁に使う😆

更にロイは、次元の元カノの娘で、ショパンコンクール最有力優勝候補のアリサを誘拐、ロイの管理する要塞に監禁し、次元を従わせる。

次元は仕方なくルパンを裏切ることになるわけですが、次元がこだわりのM19マグナム銃からオートマティック銃P229に変えてることで、直感的に何かを感じ取ってるルパン。ツーカーの仲の2人の、長期に及ぶ信頼関係が再確認できたのは嬉しい限りです😆

ロイは、相当悪どい知能犯ですが、最後は次元の返り討ちにあい、地味にフェードアウトします😆


一気にシンギュラリティに到達し、ハッキングしまくる“エミリカ”の暴走が、半端なく恐ろしかったです。世界を攻撃し、その結果、エミリカVS アメリカ政府になってしまい、残念ながらルパン一味の影がちょっと薄くなってしまった気がします。

そんな中、”エミリカ”のパスワード解除のため、アリサと不二子が、“革命のエチュード”を連弾しますが、2人のピアノは中々聞き応えがありました。作中では多少のピアノ曲も奏でられ、ショパンが堪能できました😆

最終的には、ルパン&次元がドーラ砲で”エミリカ”のある要塞施設の送電設備を破壊し、電力供給をストップさせる。五ェ門は切望していた”タイムダイヤモンド“を斬鉄剣で斬ると「久しぶりに斬りがいのある物を斬らせてもらった」と満足そうでした😆

他にも今作は、次元の過去の切ないラブストーリーを垣間見ることができました。ある男性からエンゲージリングをもらった次元の元カノ=アリサの母。彼女が子を持ちたいと言う夢を叶えてあげられず、身を引く次元。「大丈夫。お前なら上手くやれる。それでも困ったことがあったら、必ず俺が駆けつけるから。って言っても、俺が出来ることなんて、銃をぶっ放すことくらいだけどな…」

エンディング曲。次元が人知れずショパンコンクール会場に現れ、アリサのピアノを聴きに来る。アリスのピアノの上には、次元と元カノとの思い出だった“カランコエの花=花言葉は沢山の小さな思い出。そして、あなたを守る”が飾ってあって、めちゃくちゃジーンときました😭
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