オースティン

イン・ザ・ハイツのオースティンのレビュー・感想・評価

イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)
4.6
さすが!リン・マニュエル・ミランダ!

それに尽きる。
全編ほとんどセリフはなくて、ほぼ全てが音楽でできている。
そういう意味では、ミュージカルではなくオペラ的な作品だろう。

正直、ミュージカル映画として観ると、面を食らう。新しいジャンルというか、ミュージカル映画の転換点を目の当たりにしている気分になる。

何がそんなに素晴らしいのかというと、①音楽②ダンス③演出の3点だ。

①ミュージカル×ラップの相性がこれほどまでに良いのかと、ただただ驚いた。ミュージカル史に新たな歴史をつくった作品と言っても過言ではない。

②ダンサーだけでなくキャストのダンスもすごい。ラテンな振り付けで動きだけでなく、文化を感じることもできる。どのダンスも思っているより2回くらい多く回転している。

③色彩が素晴らしい。また、リスペクトを込めたオマージュもあり、飽きさせない仕上げだ。

このテイストで他の作品も観たい!となる。
そうなるとやはり、ハミルトンが観たくなる。
舞台版も良いが、いつか、映画化してほしい。