パッケージから期待されるような下品なジョークやドタバタシーンは無く、リアルに徹している分好き嫌いが別れるだろう。
ここまで心を閉ざすか!というブリタニーの言動も自己評価・肯定感の低い自分には激しく共感できた。
周りの人に受け入れられたいと人いち倍望むのに、傷つく事を恐れるあまり、自ら孤立する事で心の平安を保つ事を選んでしまう。
周りの好意を受け入れられず意味不明の逆ギレを繰り返す。
特に心に残ったのは、
前半、ラン友・キャサリンと別れた後1人ハンバーガーショップで高カロリーな食事をしてしまうシーン。
言い訳もせず、苦い気持ちで容器の隅に残るチーズまで食べ尽くすブリタニー。
それを見て何も言わないキャサリン。
弁解も、責める言葉も、偽善的な励ましもそこには無い。
無音。
黒い過去や痛みを経験した人は、他人の弱さに共感し受け入れられる事がそれだけで十分伝わってきた。
あのシーンは、全ての「弱い自分」を持つ身に優しかったと思う。
いきなりマラソンはハードルが高いチャレンジだけど、
変われるかも
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いや、私はダメ人間。無理。
の無限ループから、何かのきっかけで必ず
抜け出せるし、そんな自分を一番軽蔑している自分の存在を受け入れれば、周りは自分が思っているより優しい。
というテーマがシンプルに伝わってきた。