おちゃか

燃えよ剣のおちゃかのレビュー・感想・評価

燃えよ剣(2021年製作の映画)
3.4
岡田くんや鈴木くんは身のこなしがいい。
やはり修練を積んでいるひとは見栄えがするし、それだけで時代劇は8割成立する。そこに演出にセンスがある監督がメガホンを持つと、もうシナリオ云々以前に観る価値は充分。1シーンごとにとても美しい。
ラストサムライや駆け込み女と駆け出し男を撮った監督だから、間違いない。陰影の使い方や言葉遣いも、とても洒落ている。(が、若い子には言葉数が多すぎ、速すぎて疲れるだろうが)

新撰組結成から芹沢暗殺、池田屋事件、禁門の変、大政奉還からの戊辰戦争まで、2.5hでは、ブッとばしてもまとまるスケールではない。もったいない。
ボリュームからすると、映画化にするより、10話ドラマにするべきなんだろうけど、時代劇に枠が取れない昨今では、こうするしかなかったんだろう。
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