車好きにはたまらない最高の映画。
タイトルだけ見ると企業間の競争のお話だと思っていたが、本質はケンとシェルビーの友情を描いたヒューマンドラマ。
作中のフォードGT40はレプリカの実車を間近で見たことがあったが、こんな歴史があるなんて知らずに単純にかっこいい車だと思っていた。
こういう歴史を知った上で見たかったが、そんな機会はなかなか無いのが残念、、
車はただの移動手段の道具ではないんだと映画を通じてあらためて思った。
自動車の未来が変わりつつある現在のタイミングで、この映画が作られたことにもとても意味深く感じる。
内燃機関の誕生により交通手段としての馬がなくなったように、これから先はモーターに変わっていくと思われる。
そんな中、今も我々の生活に残っているレガシーとして競走馬の存在がある。
交通手段としての馬は時代とともに無くなってしまったが、競走馬つまりレースとしての馬は現代にも残っている。
作中のGT40も同じだ。
自動車のエンジンがモーターに変わりゆく未来が確実に待ち受けている中、レースで使用するような車はこれから先も残っていくんだろうなと個人的に思っている。
だからこの映画とともにフォードGT40はこれから先の未来でも生き続けるだろう。
車好きの感想としてはヒューマンドラマとしてもよかったが、やっぱり自分は燃費が悪くてガソリン臭い車が好きだなぁと再実感した映画でもあった。