モミジ

DUNE/デューン 砂の惑星のモミジのレビュー・感想・評価

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
3.7
「こんな感じのハンスジマー初めて聴いたな…」「ハンスジマー、マジ!?」「そこまでやるのかハンスジマー!」といった感じの3時間
出だしからドゥニ監督作らしくヨハン・ヨハンソン的な情緒豊かな雰囲気を作っていて、そんな引き出しあったのか!と感動したのも束の間、民族音楽的なアプローチもかなり目立ち、戦闘シーンが多くなってからは恒例のブオォォォンも健在で、ファンにはたまらない一作でした
正直予想していた以上にハンスジマーの存在感が強くて、それだけでもう満足です

内容の話をすると、本来の時間軸ではまだ出番の無い未来のキャラクターを序盤からガンガン回想で使う手法は『メッセージ』でもしていたただけあって巧みでしたね
冷静に思い返したらヒロインはゼンデイヤじゃなくてママですもんね完全に
流石の演出力で『面白くなりそう感』はとてつもない物があります。自ら指導者となり帝国と戦争をする未来を予見して狼狽えるシーンは本当にゾクゾクしました
ただ、「おお!面白くなりそう!」という高揚感だけが残って、実際期待通りになったかと言われたら別にそんな事はないです、残念です
原作が50年以上前なので、仕方ないと言えば仕方ないですが…

あと映像凄いです。真・スターウォーズって感じです
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