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DUNE/デューン 砂の惑星のtoriten45のレビュー・感想・評価

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
4.5
『ブレードランナー』('82)の続編でそのリブート力を証明したドゥニ・ヴィルヌーヴ監督。同じくクセの強いカルト映画『デューン』('84)を蘇らせてくれるのかしら?期待度MAXで映画館に向かいました。

あー満足。ヴィルヌーヴは素晴らしい。

目の前に広がる重厚で壮大なスケールの映像、緻密で独特な世界観。独創的すぎて複雑になりがちな物語をわかりやすくまとめてくれたと思います。今年公開予定のパート2に期待が膨らむなー。って思ってたらデューンPart2のPV配信開始してた。あー待ち遠しい。

遠い未来の宇宙を舞台に、ティモシー・シャラメ演じる主人公ポールが、希少物質をめぐる複数の勢力の権力争いに巻き込まれながら、成長する過程を描いたSF映画。砂漠に住む先住民族の謎めいた少女を演じたゼンデイヤも次回からもっと登場するのでしょうね。ほんとに待ち遠しい…。

ところで、本作の後にデビット・リンチ監督の『砂の惑星』を再度見直したらだいぶ印象が変わったことに驚きです。映像技術も今と比べて遥かに差があった時代(35年以上も前!)にも関わらず、緻密な美術や特殊効果がリンチ式演出と融合して、強烈なインパクトを残す作品に仕上がっているではないですか。前回は何も考えずに観てたんだなー。

『砂の惑星』は当時、撮影中に製作会社からの干渉によって様々な制限が課せられることになり、それがリンチ式ビジョン作りに大きく影響したとのこと。この制約がなかったらひょっとしたらスターウォーズ越えの傑作になったのかもしれない…かな?
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