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在りし日の歌のKのレビュー・感想・評価

在りし日の歌(2019年製作の映画)
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一人っ子政策に人生を狂わされる夫婦、その30年間を描く3時間。中国という舞台なくしては成立しないユニークな人間ドラマと、そこに普遍性を与える演出。殺風景だけれども美しい水辺のロケーション、時空を自由に行き来する編集も素晴らしかったけれど、何よりもフレームの内外と窓枠/ドア枠を駆使した撮影があまりにも凄すぎた(撮監は『ポエトリー』『私の少女』のキム・ヒョンソク)。
父親の一件の回収と時々クリシェに陥る点だけが少し残念だったけれども、とても良い映画だった
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