焙煎マン

イエスタデイの焙煎マンのレビュー・感想・評価

イエスタデイ(2019年製作の映画)
4.5
意外と恋愛要素強めの映画
とはいってもyoutubeで公式があげている監督や役者のインタビューを見ていたので音楽要素は軽いものだと上映前に認知はしてました。
予告での印象は音楽メインでしたが、全体的には軽め。しかし、ビートルズを歌うヒメーシュ・パテルの声と演奏には圧倒された
これもインタビュー情報ですが、普通の映画なら最初に録音したものをアテレコするのが通常の演奏シーンですが、本作は生の声にこだわって録音撮影したという変わった作りになっています。

それと、ビートルズがいない世界でビートルズの音楽で成り上がるという今の異世界転生モノの知識チートを彷彿させるあらすじですが…
実際は成り上がって行ったあとに側で支えてくれていたヒロインの大切さや愛に気がつくが戻れないもどかしさに苦しみ、ビートルズの曲をパクっているという罪悪感にも苛まれ。悩みを打ち明ける相手も無くHelp!を歌う…という知識故に苦しむわけで、知識チートの苦しさがしっかり映されていました

全体的に一言でまとめるなら「富や名声より愛だぜ!」って話。
個人的に好きなシーンは前述した主人公が苦しむシーンの後にこの世界での年をとったジョンレノンに会って決意を固めるシーンですね
主人公が一方的に喜ぶけど、なんのこっちゃ分かっていないジョンレノンにも笑えたし、年を取ったジョン・レノンを見て感慨深くなるやら感情が揺さぶられる印象的なワンシーンです。

サントラは改めて収録しているそうなのでパワーアップした歌声と演奏に期待。ブラックバードとマイ・ギター・ジェントリー・ウィープスが好きな曲なのですが作中で扱いが薄かったのが不満点かな
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