菩薩

転がるビー玉の菩薩のレビュー・感想・評価

転がるビー玉(2019年製作の映画)
1.0
雑誌を作る感覚で映画を撮ろうとしたら雑誌にも映画にも満たない謎の映像作品が出来てしまったというだけの話で、演者も美術も衣装さんも、きちんと仕事をこなしたのだと思うが、どうやら製作陣の中に80・90年代のサブカルを拗らせ、かつての「渋谷系」をまんま今のSHIBUYAに当て嵌めようとゴリ押ししたであろう「戦犯」がいるな…と言うのは、容易に想像がつく。まぁ劇中の台詞を拝借するなら「本気じゃないならさぁ、辞めちゃえば?」とまんまブーメランが返ってくる訳で、TikTokと映画とはまるで別物なのだから、劇場で公開するならばしっかり映画を撮るべきだったと思う。今の渋谷を「可愛くて綺麗で魅力的な街」として捉えられる人にとっては輝くビー玉の様に観えるのだろう、今の渋谷を「汚くて醜くてクソだせぇ街」としか思えない俺の様な人間には無様に欠けたガラス玉にしか思えなかった。最終盤の屋上のシーンはすっぴん(ぽい)3人が並び、「飾らない私が一番良い」、みたいな事を言いたいのでしょうか…知らんけど…。太腿も二の腕もお団子もわんさか出てくるが、こんなクソ駄作に俺の大事な太腿映画大賞を授与する事は出来ない。つまらな過ぎてゲロ吐きそうになった、渋谷は死んだって事をこの作品が物語っている。ただの惨劇、グラビアページに力入れ過ぎてただのフォトブックと化した自称オシャレ雑誌、後は言うこと無い。
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