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阿吽
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目次

阿吽の作品紹介

阿吽のあらすじ

20XX年。都内大手電力会社に勤める男はある晩会社にかかってきた電話をとる。 電話口からは「ひとごろし」という声がした。幻聴か、現実か。 神経衰弱に陥った男の日常が徐々に揺らぎ始める。救いを求めて彷徨い歩く男は、やがて得体の知れない巨大な影を見る。その正体は何なのか。 男の不安が頂点に達した時、ついに“魔”が都市を覆い始める――

阿吽の監督

阿吽の出演者

原題
製作年
2018年
製作国
日本
上映時間
74分

『阿吽』に投稿された感想・評価

horahuki

horahukiの感想・評価

3.9
3.11で批判される側の視点を、8㎜フィルム撮影で描き出したアート系ホラー映画。

冒頭から黒の存在感と白の眩さを見せつけられる映像の質感に圧倒されたし、題字の手書き感や話す際の口の動きとセリフとのズレも含めて半世紀以上前の古典作品を見てる感覚に自然と気持ちを持っていかれたんだけど、スマホに代表される現代を象徴するアイテムや現代を生きる人たちの言葉や立ち振る舞いから浮かび上がる空気感と映像とのギャップが新鮮で、その心地良い違和感にグイグイと引き込まれた。

某電力会社の従業員という批判される立場にありながら、末端だから何かができるわけでもなく、浴びせられる言葉と際限なく浮かび上がってくる罪悪感に精神が蝕まれ日常が崩壊していくのが見ていて辛い。明確な敵意として向けられるもの、何となくの日常会話から出てくるもの、表面だったものでなくとも潜在的に蔓延る価値観が合わさり、回り回って精神をえぐる。

ガラスや鏡等、反射する自分のイメージが多用され、8㎜だからこその濃い黒をバックに映し出される鏡像が漆黒の闇の中にポツンと浮かび上がっているように見え、闇の中に自分が取り残されてるような孤独と絶望の感覚を強調しているように感じました。

そしてそれは負の面の可視化だと捉えることもできるだろうし、それと向き合うことにより更に深みにハマっていくわけで、「呪い」としての負は自分に纏わり付き、実態のないソレは払い除けることも掌握する(支配する)こともできるはずもなく、そんな尻尾を掴むことさえできず際限なく広がる深淵の闇と永遠に戦い続けなければならない地獄にゾッとした。更には、ソレは主人公のような特殊な状況に限られたものなのではなく、日常の些細なことから当たり前のように生まれ、誰にもに纏わり付く存在なのだという帰結も良かった。

前半は表面的で凡庸に思えるシーンが多かったのですが、覗き込む深淵あたりからどんどんと面白くなっていき、迎える変貌の凄まじさはホラーとしての圧倒的説得力を持ったものでめちゃ好きでした。作中にゴジラという言葉が出てきていましたが、確かにアレはある意味ではゴジラなのかもしれません。日本だけに限らず潜在的に蔓延してる価値観により形成される変化球で斬新な角度からのアプローチによるゴジラ。対立的な図式ではなく、見過ごされがちだけどその間に確実に存在している視点。

クライマックスのアレは単純な意図を見出すことはできるし、実際に込められてはいるのだろうけど、そういうこところじゃないんだろうね。対象の正当性とかじゃなくああならざるを得ないんでしょう。ゴジラだってそうなんだし、人の深淵ってのもそういうものなんでしょう。そういったところも含めて蔓延る価値観や事実・見解としての正誤には口出しするつもりは毛頭ないですが、監督の思想が色濃く反映された面白い作品だと感じました。

舞台挨拶でドライヤー『吸血鬼』とムルナウ『吸血鬼ノスフェラトゥ』の影響について監督が語ってましたが、ドライヤーの方はほぼ完コピに近いシーンまであったんでやっぱり〜ってなって嬉しかった。虚実入り混じることでグチャグチャになった主人公のカオスな心境を表現する上でのドライヤー『吸血鬼』、そして影による二面性と忍び寄り肥大化する恐怖という面での『吸血鬼ノスフェラトゥ』。両者ともめちゃナイスな引用に感じました。でも『ショック集団』は全く気づかなかったわ…。
JKのヤリ友…羨ましいぞ!

昨年何処かのミニシアターでチラシ見て観たいと思ってたのに気が付いたら上映終わってた作品、
1日限定で上映があったので観てきました。

呪われてるカンジくんの話し。
なんと言うか、表現が合ってるかはわからないけど、非常に余白の多い映画。
次々と場面が映し出されるけど、一つ一つのシーンに全く説明も無いし、それ以前に前後のシーンに繋がりあるように思えない…。
告られたJKとその友達のJKの会話要ります?
主人公と別れた彼女が新しい彼氏といちゃいちゃしてるシーン要ります?
そもそもカンジくんが呪われてると言う理由もハッキリしないし。
何かをして、その事をくよくよ考えてるのだけは分かったけど…。
そのカンジくんが泥水の水溜りに顔突っ込んでからは鬼の形相に!?
で人殺す、殺しまくる。
ただ、その意味もわからない。
って事で見る人に対して想像の余地を残した映画…、はっきり言っちゃうと、説明責任を放棄した、むしろ理解を拒むように感じました。
さてコロナのこのご時世に舞台挨拶。
登壇されたのは監督、主演、撮影の3名。
後半の鬼の形相については、わかりやすく主人公が変化したのを示したいからだとのこと。
そして、劇中何度か地震のシーンがあって、でもそれがストーリーには絡まないので思ってたんですが、なんと監督の意図してたのは東日本大震災を監督なりの解釈で描いたのが今作だそうです。
えっ?地震そんなに重要視されてました?
主人公の崩壊する日常がテーマやと思ってた…。
作品自体は全然楽しめなかったんですが、この時期に舞台挨拶に来てくださった監督たちに感謝を込めてこの点数。

この前職場でラジオから聞こえてきた浜村淳さんとアシスタントの会話がまた笑かしてくれました。
途中からだったので何の話題なのかはわかりませんが伊藤健太郎の話しになって、浜村さんが伊藤くんを知らないと言う?w
それだけでもかなり失礼やのに、アシスタントが「『今日から俺は』に出てはりますね」ってフォローしたのに、浜村さんは!なんと!
「それは映画ですか?」えぇー?w
めちゃくちゃヒットしてますよね?w
今日も浜村淳さんはフリーダムですwww




*********鑑賞記録*********
鑑賞日:2020年8月22日
鑑賞回:18:20〜19:37
劇場名:UPLINK京都
座席情報:スクリーン2 G-3
上映方式:2D
レーティング:G
上映時間:74分
備考:UPLINK京都会員、舞台挨拶付き
**********************

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Hiromasa

Hiromasaの感想・評価

4.0
東電社員が鬼になってしまうという映画で、とても怖かった。いろいろ忘れてた。

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