このレビューはネタバレを含みます
前作はまだメリハリのある構成だったと思うのだが、今作は非常にダレていた
一人目の死者が出るまでにおよそこの映画の半分の尺の60分
その間、よく言えば、丁寧な人物描写で、この手の映画にありきの「こんな奴いたっけ?」みたいなことはなかったけれど、とにかく退屈な展開で一度寝落ちた
この前半で多少の伏線を張ってはいたが、最終的にはさほどでもなかったし、ここまで尺を使う必要があったのかは謎
後半部も半分は事情聴取に当てられ、展開としては退屈
結果的に複数犯というズルさを感じる展開な上に犯人のやってることがかなり行き当たりばったりのノリの殺人だったので、そこでもまた白けてしまった
冒頭の戦場のシーンも正直なくてもいいんじゃないか?と思ったし、一応、愛とかそういうのがテーマみたいだから挿入したんだろうけど、そういう人間関係のドラマ部分も非常に浅く、ミステリーとしてもドラマ作品としても非常に不満の残る出来だった
ヒゲはやしても傷隠れないレベルだし、なんならキズなんて綺麗サッパリ消えてんじゃんって思ったし
原作があるものだし、色々と難しいところもあるのかもしれないが、こんな形にしか落とし込めないならリメイクはしなくていいのでは?と思ってしまった