このレビューはネタバレを含みます
小林清志さん追悼⑧
ルパン三世劇場版第9弾作品
LUPIN THE ⅢRDシリーズ 第三弾
LUPIN THE ⅢRDシリーズは、ルパン一味の若き日を描いてます。劇画調でハードボイルドな作風は、ちょっとグロめです。
ジャケットを着ないルパン&帽子を被らないグラサン姿の次元を目にすることができます。2人はいつもよりイケメン度が上がって見えますねw ルパンに差し出されたLARKを嬉しそうに吸う次元のシーンは、男の友情が感じられて素敵でした😊
今作は峰不二子中心のストーリー展開で、かっこいい格闘技も見せてくれます。美しく調和の取れたエロい容姿で男を手玉に取り、私利私欲を満たすためだけに動いている。そのためには平気で嘘をつきまくり他人を裏切る。そんな不二子が、愛欲には無縁の小生意気なガキ&色仕掛けが通用しない殺し屋相手に四苦八苦する様子が面白い😆
今回登場する殺し屋ビンカムは、人造人間・殺人マシーンとして育てられ、拘束具を付けられている。暗殺活動の時だけ拘束具を外され、くるみを与えられる。呪いの力を使って乾いた砂嵐を巻き起こし、相手を意のままに操る。戦闘能力も高い。人間味のない薄気味悪い見た目と、銃では倒れない身体のせいで、ミステリアスな恐ろしさを持っている。
カリフォルニア、砂漠地帯。コドフリー・マイニング社の経理を担当するランディは、心臓に病気を抱える息子ジーンの治療費のため、会社の裏金5億ドルを横領し、命を狙われている。不二子は父子のメイドとして働いている。
殺し屋ビンカムの登場で、ランディの生死は不明になり、ジーンと不二子は逃避行。コドフリーは、ビンカムの呪術を使ってジーンから銀行の暗証番号を聞き出すことに躍起になり、ジーンはルパンと次元に5億ドルで父の仇を取るように依頼する。
ジーンは不二子がお金目当てだと勘づいていて、彼女の誘惑や説得に聞く耳を持ちません。焦った不二子は、ありもしない母性を持ち出して、ジーンから暗証番号を聞き出すことに成功します。
「これだから子供は嫌いなのよ」それにしても、暗証番号を聞き出した途端のやっぱりな手のひら返しが、めちゃくちゃ酷いと言うか潔いと言うか …w
お金をしっかりせしめた不二子は、しなくてもいいのにわざわざコドフリーに5億ドルせしめたこと連絡し、ビンカムと対決したりしてるので、少なくともジーンに対する情は湧いていたのでしょうね。ビンカムはと言えば、結局不二子の色仕掛け、“愛という名の媚薬”でやられてしまいます😰
ラスト、ルパンと不二子がタバコを交互に吸い合い、不二子がルパンの肩にもたれて眠るシーンはなんかかわいいくてロマンチックでした😊
コドフリーの投資会社で、厄介な殺し屋を量産する工場の存在が明らかにされ、義手になったヤエル奥崎やホークを垣間見ることができます。この先がどう繋がって行くのか楽しみです😆