傷痕アイランド

ミッション:8ミニッツの傷痕アイランドのネタバレレビュー・内容・結末

ミッション:8ミニッツ(2011年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

列車爆破テロの犯人を見つけるため過去の仮想現実に意識だけ飛ばして調査する主人公
使える時間は爆破直前の8分だけ
見付かるまで何度も爆死を繰り返す

大変な思いをしながら最終的には犯人を見付け出し同時に恋人もできるんだろう…と思っていたら主人公の状況がとんでもなく悲惨で悲しくなった
脳だけ生きていると言うから水槽に浮いてる姿を想像していたのにちゃんと頭もあって動いているから、治療したら助かるんじゃない?!と思った
のに体全体を映した瞬間もうこれは駄目だ…と思い知らされて気持ちが落ち込んだ
情報の出し方が意地悪だな…
8分間のミッションは主人公の任務だけではなくオペレーターのミッションでもあったんだな
オペレーターはミッション遂行したら確実に解雇+何か罰も受けそう
長いこと頑張ってようやくこの地位(機密任務に関われるくらい)に就いたのに知り合いでもない主人公のために全部捨てることに…
でも主人公の置かれた状況はあまりに酷いから人としてやり遂げるしかない
最期の8分間で見る主人公の世界は愛に満ちていて切なくなった
お父さんにお別れも言えて良かった
期待よりずっと良い作品だった

最後、主人公のミッションによって現実が遡って変わったので主人公が戦死した時に戻れば本当に助かるのでは?!という希望を見せて終わったのも良かった
幸せな幻の中で亡くなって行く方が終わり方としてはきれいだけど、観ているうちに主人公に助かって欲しいという気持ちが強くなったので無理矢理でもハッピーエンドを見せてくれて嬉しかった