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フェアウェルのnaoswaのネタバレレビュー・内容・結末

フェアウェル(2019年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

実話に基づいて作られてるっぽいのもあって、あんまり映画〜!って感じの見どころはなかった気がするけど、癌でおばあちゃんが…ってところより、中国の異文化を感じる方に興味を持って行かれた感がある。

でも、「中国では、癌になったら癌に殺されるのではなくて、恐怖に殺されるんだっていわれるものだ」って言葉は、頭に残ったなぁ。
中国に限らず、きっとそうなんでしょうね。
癌である事を教える、教えない、を残される側が決めなければならない重さ、愛があるだけその苦悩は計り知れませんね。。。

映画ではよく見る、家族だけど言語が違う感じ。島国日本で生まれ育ち、大人になった今でさえ生まれた場所で生活している自分にとってはあまりにも世界が違う感覚がある。
けど、日本に来た中国人の方とお話した時、お母さんは中国人だけど韓国語を話して、旦那さんは中国人だけど日本で働いてて日本語も話せて、でも夫婦間では英語を話す、みたいなこともあって、なんか凄すぎて追いつけない。
移住がいいとか悪いとか置いといて、世界はとってもグローバルで、日本に閉じこもってたら置いてけぼりになっちゃうなぁって感じがした。
このまま日本に閉じこもったまま幸せに一生を終えれたらラッキーだけど、世代が変わればそうもいかない時代が来るのだろうなぁ。

おばあちゃんの上から目線というか、仕切り屋な感じ、そういうのは日本でももちろんあるし、主人公のお母さんが姑と折り合い悪いのもわかるよねぇ。

その人にとって何が幸せか、なんて、いくら勝手に考えたって本当の事はわからないし、当人に聞いたとしても、返ってくる言葉が本当かどうかなんてわからない。
わからないから、勝手に決めつけてすれ違う事があるけれど、向き合っていい方向に行くなら、ちゃんと話をした方がいいんだろうね。
私は向き合うのが怖くて逃げ出したことがあるけどね。。

おばあちゃん、あんなおっきい声を住宅街で響かせてたらまぁまぁ近所迷惑だと思うんだけど、あれは中国あるあるで皆んな気にしないのかな…?笑
私もお腹の底から大っきい声出してみよっかな。
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