いろいろ腑に落ちないところも多いが、映画としての出来が良くて、ついつい引き込まれた。
遠方の身内の死に直面とき、なんとも言えない心地の悪さ、自分がここにいていいよか、自分はどこからやってきてどこにいるべき人間なのか、曖昧でグラグラするような感覚がビリーを通じてよく描かれていた。
結婚式のシーンは、いつ誰が病気をバラすのか…というドキドキ感があって良かったと思う。
長男? ビリー? まさか泥酔した新郎?! いやいや謎の昔話に話を咲かせるオッサンか?!
ラストのワンカットに、つげ義春の「李さん一家」のラストを重ね合わせて、おおーと感嘆する。
そういえばあれも中国人の一家だったか。
なにか共通する価値観とかセンスがあるのかもしれないな。