くじら

TENET テネットのくじらのネタバレレビュー・内容・結末

TENET テネット(2020年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

 観に行けてなかったけど、テネるカードに釣られて初鑑賞。観ている最中は逆行と巡行がどっちなのか正直よく分からなかったし、今がいつのどこなのかもよく分からなかったので解説を浴びたい。(パンフレットも結構詳しいのでおすすめ)
 DVや車の事故、音が大きいのが苦手な人は要注意です。怪我や血はそこまで酷くないと思うのでたぶん大丈夫。

あらすじ
 主人公は爆発の後に捕まり自死するための薬を飲んだが、何故か生きていた。助けたらしき男から合格だと言われ指示を受ける。たどり着いたラボ?で未来から逆行できる銃弾などの説明を受ける。銃弾の出所を探ろうとして携帯で連絡するとニールが現れる。武器商人の初老の女性プリヤに話を聞き出しニールとバンジーで逃げる。
 武器商人セイターと繋がりを持つため、絵の鑑定士のセイターの奥さん(キャサリン)にアプローチをかける。キャットが夫に贋作の絵のことで束縛されているのを知った主人公はフリーポートから絵を奪取しようとニールを潜入させ、その情報をもとに飛行機をぶつけちゃお作戦を実行するも、何かを察知した夫が絵を移していたため作戦自体は失敗していた。しかしヨットでキャットに殺されかけたセイターを助け、プルトニウムを盗むことを伝える主人公。
 大型車両を使った作戦でプルトニウム?を盗んだ主人公たちだがキャットを人質に取られ助けるために主人公は箱を投げ、捕まる。その後逆行の世界で撃たれたキャットを救うため、また箱を回収するため主人公は逆行する。実は一回転した車は逆行した主人公のもので、ここでも箱の中身アルゴリズムは回収できず主人公はガソリン🔥によって凍傷になり救助される。
 キャットを怪我から救うため空港に行きそこで主人公たちが対峙したのが自分たちだったことを知る。キャットは助かった。
 実はセイターの目的は末期の膵臓癌のため世界を巻き込もうとしていたのだった。なのでセイターを殺してもアルゴリズムが稼働し世界は終わる。そのため、セイターが死ぬ場所に選ぶであろうベトナムの海で夫が死ぬのを引き止める役のキャットと、その間スタルスクで逆行と順行による10分間の作戦が始まる。
 順行の主人公は退路を絶たれ地下のアルゴリズムの前で鍵を開けられず絶体絶命のピンチに。しかし鍵の向こうで倒れていた死体が弾を受け鍵を開けてくれる。何とかアルゴリズムを奪取した主人公たちを上からニールがロープを垂らして危機一髪で助け出す。このニールは作戦では逆行部隊だったが入り口に爆弾が仕掛けられているのに気付いて主人公たちを助けるために順行したニールだった。最後ニールは自分を雇ったのは未来の主人公であることを話し、鍵を開けて主人公たちを助けるために過去へ向かう。その背のお守りを見て主人公はあの死体がニールだったと悟る。ちなみにこの間キャットは元旦那を殺して綺麗に飛び込んでいた。
 主人公はキャットを殺そうとするプリヤを始末する。本当の主役は、黒幕は主人公だった。
 

以下感想
ニールについて
 何となく事前情報でニールのことを好きになりそうだなと思っていたけど案の定良すぎて推すしかない…。(テネるカードはニールでした、神様か運命か未来か過去かよく分からないけどありがとう)
 ニールの任務を全て見せてほしい…。

本編について
 物理というより、これは未来で時間を逆行できるものが生み出されてしまった過去の任務の始まりなので、まぁそういう仕組みなんだと聞き流した。
 主人公は爆発の日から未来の自分の作戦に組み込まれたってこと?主人公がキャサリンを助ける動機付けが良く分からないが、元CIA?でも主人公が非情になれない人で、利用してしまったことを申し訳ないと思いつつ、キャサリンに惹かれてるのかなと思った。
 文字ではなく電話での連絡が記録になるのはいいなと思った。任務で誰かを失っても声の記録は残るから。本編の主人公はキャサリンを助けようと色々したけど、未来の彼には手からこぼれ落ちてしまった仲間がたくさんいて、彼らを全て助けることも、上手くいった作戦を犠牲のためにやり直すことも出来なかっただろうから。起きたことは起きたことみたいな言葉を実感を持って使うようになるんだもんな…それがニールに伝わってるくらいなんだから。
 1回目ではちょっと感情を受け止めるだけで精一杯だったのでまた観たい。
くじら

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