このレビューはネタバレを含みます
キャストもストーリーも申し分ないぐらい良い映画。
不妊治療は本当に根気のいるものだなぁと思い知らされます。
タイミング法、体外受精、顕微授精。方法が変わって確率が変わっても、子供授かれるかどうかは神のみぞ知るところで。
「こんなに平等なこと他にないですよ」
同じクリニックで不妊治療を行っていた夫婦の男性が言った一言が印象的でした。
男性因子の不妊ということもあって、夫の疋田さん(松重さん)がめちゃくちゃな張り紙をしながら日々節制してる姿は面白いです。
実の父親にみっともないから辞めろ、と言われて最初は何も言えなかったサチが、「私が疋田さんを好きで、この人の子供が欲しくて、頑張りたいと思ってやっていることの何がみっともないんだ！」って怒るシーンに号泣。その後結局、"イヤイヤだけどな"って言いつつも協力してくれるお父さんにも号泣。
検診で胎児の脳に空洞が見られる(水頭症？)と診断された時、夫婦で窓辺で抱き合って声を殺して泣くところがすごく辛かった…
苦しい2週間を過ごして、やっとラストの🙆♀️を見られたときは堪らなかったです。
夫婦であればどんな人にだって起こり得る問題で、それをとても分かりやすく伝えてくれる映画だなと思います。
